重要文化財 春景山水図 岳翁筆

日本では、大きな恵みをもたらし、ときに甚大な災害をもたらす自然に人知を超えた力を見出し、これを神として古来より畏れ敬ってきました。6世紀に仏教が日本に伝来すると、その教えは広く浸透し、密教や禅宗など多様な信仰が育まれます。さらに、仏教は日本に根付く神祇信仰と互いに影響しあいながら神仏習合という新たな思想を生み出し、やがて日本の神々は仏が仮の姿でこの世に現れたとする本地垂迹説が説かれるなど、独自の展開を見せました。
本展では神仏にまつわる作品約40点を展示いたします。密教の諸尊を描いた「金胎仏画帖」(平安時代)や法具、「半跏思惟像」(白鳳~奈良時代)などをはじめ、神仏習合思想をもとに制作された「春日鹿曼荼羅」(室町時代)や「蔵王権現像」(平安時代)、さらに禅を題材とした水墨画など、多彩な作品をご紹介します。また、舎利容器や香炉など、祈りを支えた道具もあわせて展示し、人々が神仏への信仰をさまざまな造形へと託してきた姿をたどります。
各時代の人々が祈りを込めて生み出した、千姿万態の神仏の世界をご堪能いただければ幸いです。

主な作品


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