正木美術館が所蔵する重要文化財「山水図」(拙宗筆)の保存修復事業について

2025年3月18日(火)


重要文化財「山水図」

雪舟(1420〜1506?)は室町時代の画僧で、中国の水墨画を学び、日本独自の水墨画を大成した人物です。そんな雪舟ですが、三十八歳になるまでは「拙宗」と名乗っておりました。 当館が所蔵する重要文化財「山水図」は拙宗時代の稀少な作品のひとつとして知られております。雪舟が壮年期以降得意とした溌墨技法の初期作で、この技法が晩年期の代表作である国宝「破墨山水図」に影響することから、雪舟の基準作として位置づけられております。本作の賛文は西国の守護大名大内氏所縁の以参周省(いさんしゅうしょう)・伯充寿棟(はくじゅうじゅとう)・春湖清鑑(しゅんこせいかん)という三人の禅僧によるもので、当時の雪舟の周辺事情を考える貴重な史料でもあります。 しかしながら本作は、経年劣化によって画面に横折れが発生し、亀裂へと進行している状態にあります。そのため、昨年4月から住友財団の文化財保存修復事業助成を受けて、本格的な修理を実施し、完成は2027年3月を予定しております。 修理の経過等はこのページで随時お知らせいたしますので、どうぞ続報をお待ちください。

正木美術館が所蔵する「一休宗純と森女図」の保存修復事業が始まります

2021年10月1日(金)


一休宗純と森女図

室町時代の禅僧一休宗純(1394〜1481)は、とんち小僧の一休さんや奇行の禅僧などとして、様々な逸話と共に現在も広く知られた存在です。
当館が所蔵する「一休宗純と森女図」(いっきゅうそうじゅんとしんにょず)(一休宗純賛、室町時代/15世紀)は一休の肖像と共に、彼の晩年の恋人であった森という名の盲目の女性が描かれています。多く伝わる一休の肖像画の中でも本作は森女を描いた唯一の作品で、僧侶の肖像画に寵愛された女性が共に描かれているという極めて特異な作例です。
しかしながら本作は、経年変化によって画面に細かな横折れが発生し、絵具の剥落も見られるなど劣化が進んでいました。
そのため、今年10月から三菱財団の文化財保存修復事業助成を受けて、本格的な修理を実施いたします。完成は2023年9月を予定しております。
修理の経過等はこのページで随時お知らせいたしますので、どうぞ続報をお待ちください。


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