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一、室町の風雅二、中国の文人の世界三、江戸の文雅四、風に和す
展覧会の構成
一、室町の風雅 ― 墨蘭・墨竹・墨梅・瀟湘八景
墨戯、すなわち墨の絵筆と戯れるひとときをたのしむ。そこに生まれた室町水墨画を紹介する。
蘭專ッ芳図(図1) 玉梵芳筆 南北朝時代 14世紀  全期間

蘭という春咲く蘭と、宸ニいう秋咲く蘭が、
時空を越えて今、共に咲くという光景。
天に向かい伸びゆく蘭葉の翻りを、墨の絵筆でいかに表現するか。
その技を競う。 禅僧の墨戯として多く描かれた。

竹石図(図2) 筆者不詳 惟肖得巌賛 室町時代 15世紀  全期間

盆栽のような竹石を描く。
この小宇宙に、禅僧たちは心遊ばせる。それぞれに詩を詠み、
それを絵のうえに書きとめてゆく。
詩書画一致の境地をたのしんだ。

瀟湘八景図(図3・図4) 等春筆 室町時代 15世紀  後期

中国の洞庭湖の名勝・瀟湘の地を描く。
そこは季節を問わず時間を問わず、さまざまな気象のもと、美しい景色をみせた。
その美しさを象徴する八つの風景が瀟湘八景だ。
図3は洞庭秋月。 文字どおり洞庭湖の秋月の美しさ。
図4は江天暮雪。 川も天もすっぽりと雪に閉ざされた真冬の世界。
その情趣を墨の濃淡で描きおこす。これぞ室町の風雅。

二、中国の文人の世界


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