展覧会の趣旨

墨痕--ぼっこん 墨の痕跡から、何が表われでてくるのか? そこにたたきつけた墨の痕跡に、画家は何を託したか?

墨痕淋漓--ぼっこんりんり 表われでた墨のあとの、そのみずみずしさ!その初々しさ! 黒々としたその勢い!

奈良時代の経にはじまり、平安三蹟の書。鎌倉時代の禅寺で生まれた水墨画に、墨蹟。江戸時代の自由な禅風と文人趣味が育んだ、墨の世界。版画家の棟方志功の書なども登場し、多彩な墨の表情をお楽しみいただきます。

それぞれの時代の、それぞれの墨痕のなかに、それぞれに託された想いを尋ねる--

会期中、正木美術館の国宝、重要文化財が惜しみなく展示されるこの展覧会。今回もまた、互いの魅力を引き出しあうかのように、特別ゲストの名品が集います。この秋、正木美術館で、筆墨が創りだす多彩な魅力を、ぜひおたのしみください。


洞庭秋月(瀟湘八景図のうち) 等春筆 室町時代(15世紀) 正木美術館蔵


白隠墨蹟「孝字」 江戸時代(18世紀) 個人蔵



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