展覧会の構成

Ⅰ 細字に託す -経・古筆

紺紙に銀泥で華厳経を書写した「紺紙銀字華厳経断簡」は、通称「二月堂焼経」とよばれる作品。

寛文7年(1667)2月13日の修二会(御水取)の際の失火により焼損した。紙面には、その難と、そこから救い出された幸運が入り混じる。

また「法華経断簡(蝶鳥下絵経切)」は、文字通りに美しい蝶鳥の下絵に写経される。

そして「針切」は、平安三蹟の藤原行成の筆と伝承され、平安のみやびな筆あとを今の世に堪能させる。


針切 伝 藤原行成筆 平安時代(11世紀) 個人蔵


二月堂焼経断簡 奈良時代(8世紀) 個人蔵


法華経断簡(蝶鳥下絵経切) 平安時代(11世紀) 個人蔵


Ⅱ 流麗な筆の流れ



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