第3部 水墨画と漆芸
根来春日盆 鎌倉時代

正木コレクションは中世水墨画の宝庫と言われている。創設者、正木孝之が多年にわたり、収集、研究してきた作品群である。それらの水墨画の名品と同時に、コレクションには奈良から江戸時代にかけての漆芸品も多く収集されている。とりわけ、朱塗漆器の根来塗は質、量ともに優れたものとして知られる。孝之は水墨画を「幽玄」、漆芸品を「妙趣」と評価していた。
本展覧会では、当館が所蔵する水墨画とともに、根来を中心に多様な漆芸品を紹介する。墨の黒と根来の朱、この二つのコラボレーションを軸に、多彩な正木コレクションの姿をお楽しみいただきたい。


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